白が空間を律する|ゴルフ場における研ぎ出し左官

― ホワイトベースカラー|左官

ゴルフ場におけるホワイトベースの研ぎ出し仕上げは、清潔感を演出するための選択ではありません。人の動き、光の変化、時間の経過。そのすべてを受け止め、空間の状態を正直に映し出す「基準面」として機能します。内村工業は、この最もシビアな色域を、左官の技術で成立させます。骨材は白さだけで選ばず、研ぎ出した際の陰影と密度を重視して調整。塗りの段階では色を立てすぎず、研ぎの工程で初めて面の輪郭を浮かび上がらせます。削り過多になれば荒れが残り、控えすぎれば鈍くなる。その僅かな差を、手に返る抵抗と粉の状態で判断していきます。完成したホワイトベースの面は、自然光や照明を過度に反射せず、クラブハウスや動線に静かな緊張感をもたらします。芝の緑や木部の色を引き立てながら、空間全体の重心を整える役割を果たします。内村工業の左官は、ゴルフ場という使われ続ける場において、白という色を「耐えうる質感」へと昇華させます。

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