触れられない質感 ―― 内装珪藻土仕上げ


内装珪藻土仕上げは、視覚より先に空間の温度や湿度として知覚されます。壁を見た瞬間に主張するのではなく、部屋に入ってしばらく経ってから「居心地」として効いてくる。その遅れて立ち上がる感覚こそが、珪藻土の本領です。内村工業では、材料の配合や水加減を現場ごとに調整し、塗り肌を均一に整えすぎないことで、空気を含む壁面をつくります。コテ跡は装飾ではなく、乾燥過程を読むための痕跡。結果として生まれる微細な凹凸が、音を吸い、光を散らし、室内に柔らかな静けさをもたらします。機能を前面に出さず、体感として残す。内装の背景として、人の時間に寄り添い続ける左官仕上げが、内村工業の内装珪藻土です。


