掻き落としが描く、土壁の時間と呼吸

大阪を拠点に活動する内村工業では、左官の伝統技術を現代空間に応用した土壁掻き落とし仕上げを提供しています。表面を掻き落とす一連の動作は、単なる装飾ではなく、職人の手と素材が対話する時間そのもの。微細な凹凸や残留の土が、光を受ける角度によって表情を変え、壁は静かに呼吸しているかのように空間に息づきます。特殊左官としての精緻なライン取りやテクスチャの変化は、デザイン左官の観点からも計算されており、住宅や商業施設、オフィスにおいても独自の存在感を放ちます。大阪左官として培った経験は、手触りや視線の動きまで考慮した施工に活かされ、写真や動画では伝わりにくい土の温度や重みを空間に宿します。内村工業は、掻き落としのプロセスを通じて、壁に時間の層を刻み、訪れる人に自然で深い印象を残す左官表現を実現しています。

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