Q&A|コンクリート補修は成立するのか?左官の判断が分ける精度

打ち放しコンクリートの美しさは、単に再現できるものではない。内村工業株式会社が行うのは、表面を整える作業ではなく、周囲の質感、骨材の現れ方、光の反射までを読み取りながら、空間の中で違和感なく成立させるための調整である。いわゆる色合わせ(美装)と呼ばれる工程においても、求められるのは一致ではなく、関係性の精度である。左官の領域におけるコンクリート補修は、施工直後の見え方だけで完結しない。時間の経過とともにどのように変化するかを前提に、材料の選定や調合が行われる。その場での正解が、数年後にも成立するかどうか。その判断が仕上がりの質を左右する。設計意図を損なわず、空間の品位を維持するために、どこまで寄せ、どこで止めるか。内村工業株式会社では、その見極めを積み重ねることで、補修という行為そのものの精度を高めている。結果として現れるのは、目立たないことではなく、空間に自然に馴染むという状態である。

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