触覚と判断でつくる研ぎ出し仕上げ|階段・土間

オフィス玄関口階段・土間 研ぎ出し仕上げ|左官

オフィス玄関口の階段および土間には、内村工業株式会社による研ぎ出し仕上げが採用されました。研ぎ出しは、モルタルに骨材を混ぜ込み、表面を研磨して粒子を浮き出させる技法で、耐久性と美しさを同時に兼ね備える左官施工の代表格です。内村工業では、単なる磨き作業ではなく、下地の微妙な硬さや乾燥状態を見極めながら、職人の触覚と判断で研ぎ加減を調整します。これにより、均一すぎない自然な粒子の表情と、階段や土間の立体的な陰影を引き出します。

施工では、歩行や荷重を想定した摩耗計算を行いながら、階段の段差や土間の広さに応じた研磨のリズムを決めます。光の当たり方によって見え方が変わるため、昼夜の光条件も考慮して微調整を重ねるのが、内村工業らしい「身体知」に基づく判断です。また、日常使用での滑りやすさ、掃除のしやすさにも配慮し、美しさと機能性の両立を追求しました。この研ぎ出し仕上げは、単なる階段や土間の表面処理ではなく、空間全体の印象を左右する「判断の技術」として成立しています。内村工業は、オフィス玄関口の研ぎ出し施工を通して、左官の身体知を現代建築の玄関空間に翻訳し、訪れる人々に静かで落ち着いた美しさを届けています。

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