珊瑚を扱うという技術|左官

珊瑚の化粧仕上げ|左官

珊瑚の化粧仕上げは、自然素材の持つ質感と機能を、左官の技術によって壁面に定着させる仕上げです。主原料となる珊瑚石灰は、多孔質構造による調湿性や消臭性に優れ、空間環境を穏やかに整える特性を備えています。一方で、素材は軽く脆く、扱いには繊細な判断が求められます。内村工業株式会社では、素材の背景と性質を理解した上で、化粧仕上げとしての完成度を高める施工を行っています。施工では、下地の状態や塗り厚、鏝の動かし方によって、表情と性能のバランスを調整します。均一に塗り固めるのではなく、珊瑚素材が持つ呼吸性を損なわないことを重視し、自然な粒子感とやわらかな陰影を残します。仕上がりは派手さを抑えつつ、空間に静かな存在感を与えます。珊瑚の化粧仕上げに、決まった型はありません。現場ごとに素材の状態を確かめ、触覚と経験をもとに工程を組み立てる。その積み重ねが、安定した仕上がりにつながります。内村工業は、珊瑚の化粧仕上げを通して、自然素材と左官技術の関係を〈技術〉として翻訳し、暮らしに近い壁面表現を提供します。

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