左官が外装漆喰を成立させる理由


一般住宅の外装漆喰仕上げは、白く整った外観をつくるためのものではありません。内村工業株式会社では、外装漆喰を建築が環境と対峙するための左官施工として捉えています。日射の強さ、雨の当たり方、風が壁を撫でる角度。その住宅が置かれた条件を読み解き、下地の動きや吸い込みを見極めながら、漆喰の練り、塗り重ね、コテの圧を組み立てていく。外壁は、現場ごとに成立点が異なります。均一さを優先すれば、漆喰は外壁としての緊張を失い、締めすぎれば素材は硬直する。その境界をどこに置くかは、図面や数値では決められません。施工中に表面へ現れるわずかな違和感を拾い、手を止め、圧を変え、面を整える。その繰り返しによって、時間とともに崩れない外装漆喰が成立していきます。内村工業株式会社は、一般住宅の外装漆喰仕上げにおいても、左官を仕上げ工程とは考えていません。外壁を長く建築として保たせるための判断を重ねること。その積層が、左官施工の質として外観に静かに刻まれていきます。


