プール新設工事|左官仕上げの技術的記録

プール新設工事における左官の仕事は、水を扱う空間を長期にわたり安定させるための下地づくりにあります。常に水圧と湿気を受け続ける構造では、わずかな不陸や密度の差が、後の不具合につながりかねません。内村工業では、躯体の状態、含水の具合、材料の伸びや締まりを、手の感覚で確かめながら工程を組み立てます。鏝を当てたときの返りや材料の締まり方から、今どこまで仕上げるべきかを判断し、必要以上に触らない勇気も持つ。水を止める、面を整える、その両立を成立させるためには、数値だけでは補えない経験が必要です。意匠としての美しさと、日常的な使用に耐える強度。そのどちらも欠かさず、完成後の時間までを引き受ける。設計意図を理解し、見えない部分で品質を支える左官であることが、安心して任せていただける理由だと考えています。

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