安心を優先する、学校外壁の左官








学校施設の外壁改修工事では、仕上がり以上に「安全に、確実に成立させる判断」が求められます。長年使用されてきた校舎の外壁は、部位ごとに劣化の進み方や下地の反応が異なります。触れたときの硬さ、削った際の抵抗、鏝を当てた瞬間の返り。その違いを身体で捉えながら、補修範囲や工程を微調整していくことが左官の役割です。公共物件では、工期や仕様が厳密に定められている一方で、現場ごとの状況は必ずしも均一ではありません。だからこそ、決められた手順をなぞるのではなく、現場に即した判断が必要になります。仕上げを安定させ、長期間にわたって安心して使われる外壁とするために、目立たない部分での確実な仕事を積み重ねる。それが、公共工事において信頼される左官の姿だと考えています。


