踏み心地で語る床 ―― エボリューション マイクロデッキM












床は、空間の中で最も身体に近い面である。トップセメント・エボリューション マイクロデッキMは、滑り止め試験に合格した性能を備えながら、質感としての美しさを失わない床仕上げだ。アルコセム ベーシックカラー№18「デザートタン」を組み合わせることで、機能と意匠のバランスを丁寧に整えている。歩行時に伝わるわずかな抵抗感は、安全性を確保するための数値的性能であると同時に、空間の安心感をつくる要素でもある。デザートタンの柔らかな色調は、床面の広がりを強調し、光を穏やかに受け止める。施工では、下地の状態を読み取りながら、層の厚みとコテ圧を細かく調整する。マイクロデッキMは反応が繊細なため、乾燥の進み具合を身体で感じ取り、次の工程へ進む判断が求められる。均一な性能を保ちつつ、無機質になりすぎない表情を残すことが重要となる。床は毎日使われ、時間とともに空間の一部として馴染んでいく存在だ。内村工業は、トップセメントの持つ技術的信頼性を、左官の身体感覚によって翻訳し、安心と美しさが共存する床をつくり上げている。


