外部に耐える美 ―― アルコセム№23が描く門柱の質感












門柱という外部環境において求められるのは、意匠性と耐候性の両立である。トップセメント・アルコセム ベーシックカラー№23を用いたウエンゲ仕上げは、その条件に静かに応える選択だった。深みのある濃色は、光の当たり方によって表情を変え、木質を思わせる落ち着きを纏う。しかしそれは模倣ではなく、無機素材ならではの密度感によって成立している。雨や紫外線に晒される門柱だからこそ、色の安定性と表層の強度が重要になる。施工では、下地の吸い込みと気温を読みながら、塗り重ねのタイミングを調整する。アルコセムは反応が素直な分、手の判断が仕上がりに直結する素材だ。コテ圧の微細な変化が、色の溜まり方と陰影を左右する。
外部に立つ門柱は、住まいの第一印象を決める存在である。派手さではなく、時間と共に馴染む質感を選ぶこと。その判断を支える素材として、トップセメントは確かな選択肢となる。内村工業は、素材の性能を引き出す技術によって、空間の入口に静かな説得力を与えている。


