SNSから始まる対話 ―― 天板デザイン左官という選択

Instagramをご覧になったお客様からの持ち込みによる、天板のデザイン左官仕上げ。
完成形をなぞる依頼ではなく、「この質感が気になる」「この奥行きはどうやって生まれるのか」という問いから、対話は始まった。

内村工業が向き合ったのは、画像の再現ではない。素材の性質、天板という使用環境、触れる頻度、光の入り方。それらを一つずつ分解し、身体感覚で組み直していくプロセスそのものが、デザイン左官だと考えている。

塗り重ねの厚み、コテ圧の変化、乾きの待ち方。その場の湿度や時間の流れに合わせて判断を重ねることで、表情は徐々に定まっていく。数値化できない調整の積み重ねが、天板としての耐久性と、触れたときの心地よさを両立させる。

SNSはきっかけに過ぎない。
最終的に形になるのは、その空間、その使い手、その瞬間にとっての最適解。内村工業のデザイン左官は、視覚的なインパクトではなく、思考と身体を通した対話の結果として、静かにそこに存在する。

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