アルミパネルを捨て、左官を選ぶ必然。エリートグレーズに宿る職人の身体知






「非・金属」の衝撃。エリートグレーズが魅せる、アルミを超越する皮膚
それはアルミニウムであって、アルミニウムではない。 内村工業が「トップセメント・エリートグレーズ」で挑むのは、素材の代替ではなく、**「金属という概念の再構築」**です。本物の金属板では避けられないジョイント(継ぎ目)や、冷淡なまでの均一性。それらを排除し、空間の隅々まで「金属の質感」をシームレスに流し込む。この不可能を可能にするのは、左官職人の身体に染み付いた、素材への深い洞察です。コテを滑らせる一振りに、職人は「光の行方」を託します。エリートグレーズが硬化を始める刹那、手のひらに伝わる僅かな粘性の変化。その瞬間を逃さず、指先の延長としてコテを操り、ミクロン単位の凹凸を制御する。そこで生まれるのは、既製品のアルミには決して宿らない、**「柔らかな光の拡散」**です。硬質な輝きを放ちながらも、どこか有機的で、人の体温を拒絶しない。 この「非・金属」の皮膚は、建築家の研ぎ澄まされた感性と呼応し、壁面を単なる仕切りから「思考するマテリアル」へと変貌させます。金属よりも鋭く、石よりも静かに。内村工業が提供するのは、工芸と建築が交差する場所にのみ現れる、未だ名もなき美しさ。 「本物ではない」という贅。左官という身体知だけが到達できる、アルミニウムデザインの真髄がここにあります。


