日本化成フロアハード仕上げ(土間)

日本化成フロアハード仕上げによる土間は、単に強度や耐久性を確保するための床ではありません。人の動き、光の入り方、時間の経過までを受け止める、空間の基盤となる存在です。本施工では、機能性を前提としながらも、表情を整えすぎない床の在り方を意識しました。フロアハードは均質な仕上がりが求められる材料ですが、下地の状態や環境条件によって微妙な差が生じます。内村工業では、数値や仕様だけに頼るのではなく、材料の立ち上がりや硬化の進み方を現場で確認しながら、押さえのタイミングや力加減を調整しています。そうした判断の積み重ねが、過不足のない平滑さと、わずかな揺らぎを併せ持つ床をつくります。土間は日常的に荷重を受け、使われ続けることで空間に馴染んでいきます。初期の美しさだけでなく、摩耗や汚れを含めた経年の変化までを想定し、過度な装飾を避けた仕上げとしています。均一でありながら無機質すぎない。そのバランスが、店舗やオフィス、作業空間に落ち着いた安心感をもたらします。床は目立たない存在でありながら、空間全体の印象を静かに支えています。日本化成フロアハード仕上げの土間は、使うほどに信頼が積み重なる、実務に根ざした床のかたちです。

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